移住者の声~人十色(ひといろ)
太極拳でみんな健康に笑顔に!
2018年秋、大阪から移住してきた市川進さん。有楽町にて行われた移住のイベントで小野町を知り、福島県小野町?それ、どこ?行ってみないとわからんなぁ…と思い、その1週間後には小野町へ見学に来ました。その時に、職員さんに案内され、観光名所の爺杉・媼杉などを見ながら町の様子を見て周り、有名ラーメン店の仙台屋食堂で食事をし、賃貸住居を見学しました。都会の賑やかさに少々疲れていたこともあり、静かなところでゆっくりしたかったので、「あぁ、ここなら静かでええなぁ…」と思い、即決。その2週間後には引っ越しをしました。
さてさて、静かにゆっくり過ごそうと思っていた市川さんでしたが、温厚な人柄と持ち前の明るさですっかり大人気。縁あって「サポートセンターえがお」という高齢者のお助けサービス・ミニデイサービスをしている施設でお手伝いをするようになってからは、太極拳の先生として大活躍。
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以前に台湾で太極拳を勉強され、現在は「高雄市太極八卦掌(パーファンザン)協会」の福島県の支部を任されるほどの腕前で、現在は小野町以外でも太極拳の教室をいくつも掛け持ち、約60人の生徒さんに太極拳を教えています。70歳~90歳のご高齢者が多く、足腰が痛くて歩くのが困難であった方も、今では姿勢よくスタスタと歩けるほどに筋力がついた方もいらっしゃいます。
小野町に太極拳という新しい文化を広め、まさにみんなを健康に笑顔にしている市川さん。太極拳の輪は益々広がり、現在は子育て支援として小学校低学年を対象にした教室も月2回開催。その他、高齢者施設の慰問も行っています。
「台湾へも何度か訪問をし、日本での活動を紹介しています。福島空港から台湾へのチャーター便が令和6年1月から、定期便が3月から運航されますので、台湾と福島の交流がしやすくなり、福島の生徒さんも何人か台湾へ一緒に行こうと思っています。これからより一層、交流が深まることをとても期待しています!」と目を輝かせてお話してくださった市川さん。すっかり小野町になくてはならない存在です。
頑張っている人を応援したい気持ちでいっぱいの市川さんは、その他にも、テレビ番組で地域を紹介する「県民リポーター」を務め町の魅力の紹介をしたり、ふるさと物件管理センターでの空き家管理のお仕事(草刈・換気・掃除・片付け等)、小野町で定期的に開催されている「つどってまるしぇ」の実行委員をしながら出店者のサポートや太極拳を披露、福島県ライフル射撃協会小野常設射撃場でのお手伝い、そして、郡山医療生活協同組合の理事を務めていらっしゃいます。
あちこちからひっぱりだこの市川さんですが、今日はゆっくりできるぞ~!という時には、自然に囲まれた自宅で大好きなお酒をゆっくり楽しまれているそうです。
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こだわり米粉パンとカフェを経営する山田さん
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千葉からご家族で移住された山田紀子さん。
山田さんのご主人が小野町出身であり、お父様のお住まいもこちらにあることから、小野町に住居を新築して移住。
千葉ではパン教室の先生をされていた山田さん。
長年「カフェをやってみたい!」という想いが叶い、カフェ兼パン屋さんを小野町で開業。
米粉にこだわったパン作りをされています。
ご自身も長年悩まれていた「体質的に小麦が合わない…」こともあり、同じ悩みを持っている方のためにも美味しい米粉のパンを作りたいと研究を重ねる日々。もっちりとした滑らかな食感、さっぱりとした後味、バリエーション溢れる米粉パンは地元のみならず、県内に着々とファンを増やしています。
地元の食材を積極的に取り入れ、その季節に一番美味しい食材を使ってくれるのも嬉しいポイント。身体にやさしい味わいと、山田さんのほんわかしたお喋りに心安らぐカフェ。「皆さん、お茶しにきてね~ゆっくりしていってね~」といつもニコニコの山田さんのカフェには、癒しとくつろぎの空間があります。
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JR磐越東線と故郷を想いUターンした渡邊さん
茨城県に住んでいた渡邊伸二さん。
小野町で生まれ育ち、茨城で会社勤めをされていましたが、子どものころから汽車が好きで集め続けていた磐越東線のコレクションを「常磐線沿線で持っていてもしょうがないな、これは持ち帰るべき」と思い切って早期退職。
さらには、小野町にUターンすると直ぐに磐越東線と鉄道関係の品々を展示するテーマ館「東方文化堂」をオープン。ここには鉄道の資料を誰でも読める図書館も併設されています。皆さまに楽しんでもらえるようにと入場料無料。貴重な資料と季節ごとに変わるテーマに沿った展示を楽しめます。
磐越東線から見えてくる今昔の移り変わりを実にさらりと、しかし愛情深く伝えてくれる渡邊さん。その魅力に惹きつけられ、ここで知り合った人たちが様々な関連した品を持ってきてくれるそう。新しい発見にウキウキしている渡邊さんの姿は、こちらの心までも明るくしてくれます。鉄道のみならず小野町の風土・文化が昔から今へと途切れなく続いてきたことそのものへの敬意と愛を感じずにはいられません。
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